私の周りにはいい人も多かった
でも、本当に私を望んでくれる人はいなかったように思う
というか
「消えろ」と遠回しに言われているような気がした

親は最近小言がやけに多くなった

「そんな小さい事で嘆くな」なんていう人は沢山いるかもしれない
それでもこれらの苦痛は
全て自分のせいにして抱え込む自己嫌悪ばかりの私の心を蝕むのに十分だった

日常はだんだん辛さを帯びた

「死にたい」
いや
「消えたい」
と思った

歌うのが好きな私だったが、歌う歌歌う歌暗いものばかりになっていった

事故に巻き込まれたかった
事件に巻き込まれたかった
自殺の妄想が増えた

いつしか私は現実逃避の生活を送っていた