ケータイ小説 野いちご

嫌いだけど…

01.
すずside



「またあとで来るからお利口さんにしてるんだよ」



「はーい!」



ふぅ…

次は外来か…



ここの病院に来て半年

私は小児科医として働いている。



初めはこの仕事を続けられるか不安だったけど


優しい先輩達のおかげでなんとかやってこれた。




だけどここの病院は総合病院



患者さんがとっても多く

休む間もなく次から次へと来る



他の科で人手が足りないときは駆り出されたりもする。



まあ、勉強になるからいいんだけど


その分余計に疲れる…。





「すずちゃん、今から外来?」


声を掛けてきたのは

呼吸器内科の新庄先生だった。




「はい、先生はお昼ですか?」



新庄先生が手に持っていた

袋を見る



「うん」

「すずちゃんも、ちゃんとお昼はとったほうがいいよ」




「そうですね」

「外来行くので失礼します」





私は逃げるように診察室に向かった。






正直、新庄先生は嫌い





イケメンで優しいから看護師や患者さんに人気



よく看護師さん達に囲まれてるし。




新庄先生は医者としての腕もいいらしく


院長先生からも慕われている。



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