空き教室に戻った後、歩と話しているうちにあっという間に放課後になった。


迎に来てくれた南蓮央の後ろに乗って、朝と同じ道をバイクで走った。


マンションにつき、部屋へと向かう。



部屋のドアを開けると……



「……さっきー!!!!」


「むぐっ!?」



びゅん、と風を切る音がして、何かが私に抱きついてきた。


見えるのは、銀色の髪とチャラチャラしたピアス。


ってことは…




「おい諒真、咲誇から離れろ」




銀髪のチャラ男……諒真さんは、南蓮央によって引きはがされた。


相変わらずチャラくて軽いな……



「いってぇ〜!! 蓮央、妬いてんなよー」


「うるせぇ。変な事いうな」



諒真さんを押しのけて、私と南蓮央は部屋の中に入る。