この世には信じれないことが山ほどあるのかもしれない。


中学生に見える高校生だったり、女に見える男だったり、大学生に見える中学生だったり。


この世には信じれないことばかりが溢れてる。



だから、やっぱり実際見たとしても、話したりしても信じれないものは信じれない。



健吾と次に会ったのは、もうずく始まる夏休み三日前だった。



この日は前日に、また葵と二ケツでゲーセンに行ってサボったことを生活指導の先生に怒られ

お昼が終わるまで生活指導室から出させてもらえなかった。



「だいたい、お前ら二人は学習する力がなさすぎるんだよ」

「今更だろ」

「ちょっ!あたしは学習する力あるから!」



よく顔を合わせる、葵と私と生活指導の【天沢先生】は、いつも話すとこんな感じ。



天沢先生は私と葵を淡々と叱って冷静に話して、それにツッコミをいれるのが葵。

葵にツッコミをいれるのが私。



だから、葵は学習する力が無いから天沢先生に叱られるのを慣れてしまって

学校を平気にサボっちゃうくせがついてしまった。



「ラブラブなのはいいけどな?城田は大学行きたいんだろ?」

「え?そうなの?」

「いや、別に行かなくてもいいけど」

「行かないのかよ」



結局一番いけないのは、30歳の適当男天沢先生がいけないんだと私は思った。



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