side華


「華ちゃーん!やっと来たな!」


今日は久しぶりのバイト。ヒロトと別れてから、
お休みをもらっていた。


「ご迷惑をおかけしました!!」


スタッフルームに行くなり、店長の島田さんが待ち構えていた。


ヒロトとバイトが同じだから、行きずらかった。


店長公認だった私たちの関係。別れたことも店長は知っている。


だから、自分が大丈夫になったら来なさいと言われていた。


「もう大丈夫なのか?
ヒロト…今日いるぞ。」


いるのか…


「大丈夫です!!」


仕事は仕事!
あの人は、ただのバイトの先輩。


「そっか。
無理だったらシフト別にしてやるから、言えよ。」


島田さんは優しい。
ちょっと、女好きではあるけど優しい人だ。