まさしく、猫夜叉の鈴。




 かなり、焦っていたため、思わず反応してしまう。




総「それとも、枕元に置いてある、ソレ?」




 枕元を見ると、そこにも猫夜叉の鈴。



総「ちなみに、今僕が持っているコレは、猫夜叉の殺しの現場に落ちていた物。君が持っているソレは、君の懐に入っていた物。」



 しまった、はめられた!!!



 沖田は自信満々といった顔で推理をつらつらと。



 それに対して私は焦るばかり。




総「君は僕が持っている鈴に反応した。でも、君の懐にあった鈴とこの鈴は同じもの。つまり、君はこの鈴を自分の物と勘違いした。」




 何も、言い返せない。




 ぐぬぬ…………




総「つまり!猫夜叉の現場に落ちていた鈴は君の物、猫夜叉は君だよね?」





 
総「異論は?」





 私は、勢い良く起き上がると、沖田の元へ。



 勢い良く鈴を奪い返すと、やけ気味に言ってしまった。




美「ない!!猫夜叉は私だ!」




 すると、沖田はにっこり。




総「ほら、最初から認めてれば良いんだよ。君の名前は?」



 私は、さらっと答える。



美「小夜。」



 芸名を………………。


総「違う違う。ソレ、源氏名でしょ?本名だよ。」




 芸子は本名を教えちゃいけない。



 でも、私は沖田の会話ペースにすっかりはめられている。




美「………………美夜。猫継、美夜。」




総「美夜ちゃんね。よろしく!僕は一番組組長の沖田総司だよ。」




 何をよろしくするんだか。


 私は深い溜息をついた。