今日は何事もなく、平凡な1日のひとつに含まれるだろう。
空には雲が半分ほど占めているが、太陽は隠れてない。隠れたとしても透き通るだろう。
「行ってきまーす!」元気よく飛び出した。「はーい。忘れ物ないねー?」後ろからその声が聞こえる。ママだ。パートで働きながら家事もこなすママはかっこいい。
「うん!ないよー!」ちょっと大きい声で叫んだ。

いつもの集合場所で待ち合わせ。少し遅れ気味だ。
「ちょっと走ろうかな」そう呟いて、ペースを上げた。