次の日。
「ミホちゃん、遅いな」
って、アタシが早く着いちゃっただけなんどけど。
昨日はほとんど眠れなかった。
次の日が楽しみすぎて眠れないとか…小学生レベル。
我ながら恥ずかしい。
二人とも特に行きたいところはないということで、カラオケに行くことになった。
待ち合わせの時間は11時。
待ち合わせ時間まであと5分。
「ヘイ!彼女!かわいいね~」
声のする方へ振り向くと、チャラチャラとした男たちが、女の子を取り囲んでいた。
女の子は小刻みに震えている。
泣いている…?
「俺らと遊ぼうぜ~」
アタシは…
女の子を泣かせる男が大嫌いなんだよ!
「そこまで」
「ああ?」
「離れて」
「んだと?ブスは引っ込んでろ。俺たちは
その子に用があるんだよ」
「…」
「引っ込めっつってんだろ!?」
ガッ!
とりあえず、アゴに一発。
「このやろ…っ!」
あーあ…これからミホちゃんとデートだっていうのに…
仕方がない、相手をしてあげますか。
メガネを割らないように気をつけなきゃ。