*TAICHI side*
「ねぇ。恭は?」
幹部室のテーブルに集まって、
百合、春馬、直と買い出しを賭けたババ抜きに奮闘してると、学校から直で来たのか制服にスクールバックを肩にかけた“ちんちくりん”が幹部室に入ってきた。
俺はちんちくりんとか言ってるが、こう見えてもこいつはうちのチームの大切なお姫様だ。
まぁ、ちんちくりんには変わりはないが…。
「恭ならさっき帰って来たけど、また直ぐに出てったよ」
百合からそう聞くと、眉をしかめて「またか…」と溜息を零すちんちくりん。
この光景も何度目か分からない。
「恭の行き先って、誰も知らないの?」
「それが、俺らも分からないんだよ。特に用事があるわけじゃないとは思うんだけど、フラッといつの間にかいなくなってて…」
春馬が、困ったようにそう返すのも無理はない。
あの一件以来、恭はめっきり倉庫に寄り付かなくなった。
というか、現れては直ぐ消えるといった感じで何やってんだかさっぱり分からねぇ。
ただ一つ分かるのは、
恭はこのちんちくりんを避けてるってコト。
「女遊びでもしてんじゃねーのー?」
–––––ボカッ!
「あんたと一緒にすんじゃないわよ!バカ直っ!」
「ねぇ。恭は?」
幹部室のテーブルに集まって、
百合、春馬、直と買い出しを賭けたババ抜きに奮闘してると、学校から直で来たのか制服にスクールバックを肩にかけた“ちんちくりん”が幹部室に入ってきた。
俺はちんちくりんとか言ってるが、こう見えてもこいつはうちのチームの大切なお姫様だ。
まぁ、ちんちくりんには変わりはないが…。
「恭ならさっき帰って来たけど、また直ぐに出てったよ」
百合からそう聞くと、眉をしかめて「またか…」と溜息を零すちんちくりん。
この光景も何度目か分からない。
「恭の行き先って、誰も知らないの?」
「それが、俺らも分からないんだよ。特に用事があるわけじゃないとは思うんだけど、フラッといつの間にかいなくなってて…」
春馬が、困ったようにそう返すのも無理はない。
あの一件以来、恭はめっきり倉庫に寄り付かなくなった。
というか、現れては直ぐ消えるといった感じで何やってんだかさっぱり分からねぇ。
ただ一つ分かるのは、
恭はこのちんちくりんを避けてるってコト。
「女遊びでもしてんじゃねーのー?」
–––––ボカッ!
「あんたと一緒にすんじゃないわよ!バカ直っ!」