また、朝が来て





「おはよう。ユキくん」

(おはよう。)



声が聞こえる……ついに耳までおかしくなったか



(うしろ、みて)

声はそう言う。

私は後ろを振り返る。



私は目を見開いた。

そこには、もうこの世にいないはずの

星野 雪



「嘘……」



(嘘みたいなことだね)



幻覚でも、もういいと思った。


もう一度、見れた。



私は彼に触れようとした。
でも彼に触れることはできなくて


「幽……霊」