ケータイ小説 野いちご

生徒会の白雪姫

第二章
合宿があるようです

「白雪~♪」


 大きく手を振りながら天宮先輩は走ってくる。


 あれから先輩は私にこれでもかと言うくらい構ってくる。


 正直言って、面倒くさい。


 心配してくれるのはとてもありがたい。でも、ここまでるくと面倒だ。


「先輩・・・」


「ん?何だ?」


「面倒くさいです」


「グハッ!!」


 先輩はオーバーリアクションをしながら倒れ込む。


「おはよう、白雪」


「あ、おはようございます京さん」


「で、コイツは何で倒れてんの?」


 京さんは倒れてる天宮先輩を見下ろす。


「京・・・その目、やめて・・・」


「ならさっさと立てば?」


 京さん、カッコいい!


 その視線に耐えられなくなったのか天宮先輩は立ち上がり私の隣に並ぶ。


「それで?何で倒れてたの?」


「だって白雪がオレの事面倒だって言うから!!」


「心配してくれるのは嬉しんですけど・・・その、しつこいというか面倒くさいというか」


 あと、先輩のテンションが高すぎてついていけないという部分もある。


「なあ京、オレって面倒!?」


「面倒っていうよりウザい」


「ガーン!!!」


 今度は石化したように固まってしまった。


「あ、天宮先輩?」


「ほっといて大丈夫よ、昔っからだから」


「はあ・・・」


 私は京さんに言われ天宮先輩を放っておいて先に進む。


「でも、良かったじゃない。もう少ししたら陽と少しの間離れられるわよ」


「・・・・・えっ?どういうことですか?」


「あれ?知らないの。1年生は3週間後の6月に合宿があるのよ」


「合宿?」


 そんなの初耳ですよ。


 というか、この時期に合宿?


「合宿ってもう少し早い時期にやるんじゃないですか?」


「うちの学校は何でか知らないけど昔からこの時期らしいわよ」


 3週間後っていうと6月。何も梅雨の時期に合宿しなくても。


「それに、この合宿の企画を生徒会が任されてるからこれから合宿まで忙しいわよ」


「・・・・・・聞いてないです」


「今言ったもの」


 京さんは少し楽しそうな顔で微笑む。


「楽しい合宿になればいいわね」


「そ、そうですね」


 これから3週間、不安で仕方ない。

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