ケータイ小説 野いちご

生徒会の白雪姫

第一章
心配の代償

放課後、私は呼び出し場所としてはありきたりな体育館裏に来ていた。



 何故私がここにいるかというと・・・。








 それはお昼休みのこと。


「森野さん」


「何?」


 鳴海と学食で昼食を食べていると違うクラスの子が話しかけてきた。


「これ・・・」


 その子は小さい紙を私に差し出した。


 中を開くとそこには放課後に体育館裏に来るようにと書いてあった。


 ここまで早く事が進むなんて。まあ、好都合だからいいか。





 とまあ、ありがちな呼び出され方をしたわけなのだが私自身もここまで早く上手くいくなんて思ってもみなかった。


 早くけりをつけたいのはあっちも同じってことか・・・。


 私が色々考えを巡らせていると・・・目の前から知っている人物が歩いてきた。


「こんにちは・・・須條先輩」


「ええ、こんにちは森野さん」


 先輩は完璧な笑顔をしているが目が全然笑っていない。


「で、ここに私を呼び出した理由は何ですか?」


「そんなの分かってるんじゃない?あんな写真送りつけてきたんだから」


 あんな写真・・・。そう、私は今朝、この間私の体操服を切っていた二人の下駄箱にあの時撮った写真を入れておいたのだ。


「こうすれば、きっとあの二人は先輩に泣きつくかと思って」


「そうねあなたの計画通り、あの二人焦った顔で来たわよ」


 やっぱり・・・。


 あの二人の下駄箱に入れた写真は思いっきり顔が映っているものを入れておいたから、きっとだいぶ焦ったのだろう。


「それで、先輩はどうしたいんですか?」


「直球ね。どうしてほしいかって言うとね・・・」


 先輩はそう言って一歩一歩私に近づいてくる。


「アンタの悔しがる顔が見たいのよ」


「っ!!」


 その瞬間、後ろから誰かに蹴られた。

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