ケータイ小説 野いちご

生徒会の白雪姫

第一章
嫉妬

「昨日はお疲れ様。森野さんにあんな特技があったなんて知らなかったな」


 そう言って星条先生はニッコリと私に微笑んだ。


「先生も見てらしたんですね」


「偶然通りかかってね。森野さんのとこだけ見れたの」


 あれから学内を歩くと色々な所で話しかけられ、しまいには校長先生にも話しかけられるという珍しいことも起こった。


 生徒会に入っただけでも目立つのに、サバイバル・リコールに勝利するともっと目立つのだと改めて感じた。


「射撃は誰かに教わった事があるの?」


「知り合いの警察関係の方にハワイで少し・・・」


「星条先生、少しいいですか?」


 私と星条先生が雑談をしていると横から瀬川先輩が話しかけてきた。


「瀬川先輩、こんにちは」


「ああ。白雪、先生を借りてもいいか?」


「私は構いませんけど・・・」


「・・・・・・」


 あれ、星条先生・・・?


 いつもニコニコしている星条先生にしては珍しく顔が青ざめている。


「じゃあ、行きましょうか先生」


「え、いや、私はまだ森野さんと・・・」


「あ、気にしないでください。私は大丈夫ですから」


「えっ!!」


「だそうです」


 瀬川先輩は有無を言わさない笑顔で星条先生の腕を引いた。


 何だか分からないけどお達者で・・・。


 星条先生は瀬川先輩に腕を引かれその場を去って行った。


 さて、私もそろそろ教室に戻ろう。


 私は教室の方へ歩いていると・・・。


「邪魔者・・・」


「っ!!」


 急いで辺りを見渡す。


 廊下には様々な生徒達がいて誰が言ったのかは分からない。


 気のせい・・・なのかな。


 その場では深く考えず私は急いで教室に戻った。

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