そして、わたしたちはいつメンになった。
環輝、蒼石、架恋、わたし。
この四人で帰りも、休み時間もほとんど一緒に過ごすことになった。
まだ蒼石は苦手だったけど…
6月下旬。
梅雨真っ最中で、毎日のように雨が降っていた。
「今日は席替えするぞー!」
先生の言葉に教室中は大喜び。
「席替えは、くじを引く。列は男女だから、男女別の箱を作った。日直、あとは頼んだぞ!」
そう言って先生は席に座る。
「じゃあ、女子くじ引きに来てください。」
学級委員の一人の子が黒板に表を書き始める。
後ろの席がいいな〜
そんなことを考えながらどんどん列は進んでいく。
わたしの番が来た。
後ろ後ろ後ろ後ろー。
呪文のように心の中で繰り返す。
これっ!
引いた紙を開ける。
番号は……
1番⁉︎
えっこれはまさかの…
…………………
オワッタ………
あれだけ後ろと願ったのに…
引いたのはなんと一番前!
しかも先生の席の前!
さ、い、あ、く………