「そーいや、もうそろそろ咲の誕生日だねっ」




授業も残り1限だけの、昼休み。



4人で美味しくお弁当を食べていると、萌が口を開いた。



「あー、10月2日だっけ?」



私の忌まわしき誕生日まで、あと2週間ほど。



どうせ、今年も愚痴を言われるんでしょ。



「ねえねえ、今年はさ誕生日パーティーしない?」



「パ、パーティー?」



放っておいてほしいものだ。



昨日だって新しい傷が増えたばかりなのだから。




私が昨日起きたのは、光輝の部屋。