「バイト決まったぁ!?」



手帳に記した日付も過ぎ、私は萌に報告した。



面接は見事合格。



今日からバイトに入る。



隣では萌が盛り上がって、和希を巻き込んでいた。



「…接待業なんだろ…?変な奴に絡まれないようにな」



自分の席に座っている光輝は、心配そうな表情で私を見ていた。



「大丈夫、不良なんてへっちゃらさっ」



実際私自身が、不良になりたかったよ。



幼き頃の夢は、“不良”なんて今の私にとって黒歴史。