「……ハッ」




結が乾いた笑いを漏らした

黙々とハンバーグを食べていたあたしは

「うん?」と顔を上げた




「結
どうしたの?」


「…何でもないですよ
少し思い出し笑いをしただけです」


「死にたくなくなった?」




無意識に出て来てしまった言葉に

あたしは息を飲んだ




「……蝶子さん?
どうしたんですか?

殺したくないみたいなこと
言わないでくださいよ…」


「…言ったでしょ?
あたしは依頼されて殺人をするのは
初めてなのよ

本当はしたくないけど
アンタがしつこかったから
渋々承知しただけ

アンタが死にたくないって言えば
それが良いのよ」





どーせ結は

あたしのお人形になれないのだから







殺ス価値ナンテ

アンタに存在シナイワ―――