ケータイ小説 野いちご

名前を呼んで

距離




明真side



2年前………

確かに女を車に乗せた

まさかそれが美亜だったとは思わなかった

今の今まで忘れてたし




「だから好きな気持ちは嘘じゃありません」





こんな真っ直ぐな気持ちを伝えられたのは産まれて初めてだ




周りの女は寄って来るが明らかに俺への好意ではなく金やこの顔目当て


こいつは違うのか?


そんな女が存在するのか?






「………俺の為とか好きとかよく分からねぇけど、自分のこと大切にしてくれ」

「………でも」

「頼むから」




真っ直ぐ美亜を見つめる


ようやく合った視線は涙を沢山溜めて今にも溢れそう





「自分を大切にしない奴を好きなんてならねぇから」




自分で言ってて意味分かんねぇ

こいつを好きになんてなる訳ねぇのに





「………はい。色々ありがとうございました」




溢れた涙と少し笑ったこいつの姿にドキッとしたのは俺だけの秘密だ











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