ガラ
「すいません、また俺が最後でしたね」
俺が部屋にやっと着いたのはいいのだが、また俺が最後だ。
「分かっているのなら、」
「山南さん、山崎が来ただけでもいいじゃねぇか。山崎も突っ立てねぇでさっさと座れ。」
「はい。」
俺は一つ返事をしていつものところへと座った
その間も山南さんはまだぐちぐちと言っていた
そんな山南さんを見ていつも寂しく思う
大坂で怪我をして2度と刀を握れなくなってしまった
山南さんは苦しんでしまった
さらに2、3ヶ月前にやって来た伊東さんという存在で山南さんはより苦しむ
自分の存在の苦しみと思い通りに行かないイラつきでここのところ山南さんは、前と随分変わってしまった