しゃん…しゃん





男「吉菊屋〜!!玉響花魁〜!!」





鈴のなる音と男の活気のいい呼び声


それにつられて集まる見物人





女「吉菊屋の玉響花魁の道中だって!見に行こう!」


男「そりゃ本当かい!こりゃあ運がいい!行こう」



たくさんの見物人が玉響と聞いて我先にと集まる





カラカラ…カラカラ…





そんな騒ぎの中一人の女が外八文字を踏みながら悠々と進む



整った顔に艶やかな着物、緩めに縛った前帯

時折見え隠れする白い脚

真っ直ぐ前を見る眼




皆がため息をつくほどの花魁


吉菊屋玉響