大会の前日の夜、地面を這うような爆音

とともに、LEONIDSのメンバーが、全

員到着した。


総勢300人超のメンバーが、山の上に

ある公園に集結し、史上最強ともいえる

盛大な集会が開かれた。


琉聖くんは、キリリとした顔でみんなに

挨拶をしたけど、念願の再会がかなって

感極まったメンバー達に、揉みくちゃに

されていた。


やっぱり、LEONIDSの人達にとっては

総長なんだなって、改めて思った。


夜明けとともに、樹さんから説明があっ

て、メンバーは全員、駅伝会場に向けて

移動を始めた。


いよいよ、本番だ!!


「一人だと思うな!!仲間を信じて前に

進め!!」


コーチの激励の言葉で、選手達のモチベ

ーションは一気に上昇した。


「負けは絶対認めねえ!!全員、覚悟決

めろ!!」


琉聖くんの気合いの一言で、私達も闘志

が湧いた。


いよいよだ!!


私達は4つのグループに分かれ、それぞ

れの担当のコースへ移動した。


『フレー!フレー!桜南!!』


私のグループは、スタート地点でありゴ

ール地点にもなる1区・16区に拠点を

置いた。


パララパララパララ…!!


遠くで、暴走コールが聞こえ始めた。


『LEONIDSだ!!』