「…ん」


目を開けると、白い天井が飛び込んできた。

あと、カーテンのレールみたいなのが。


一瞬どこだかわからなかったけど、すぐに教室でのことを思い出して、ここが保健室だとわかった。

なんであたし急に目眩なんかしたんだろう。

いつでも健康体なのに。


とりあえず起き上がろうと、体を上にやるけど、何かが布団を押さえていて起き上がれない。


「え、なに…?」


のそのそと布団の中で動いて、押さえられている方に向くと、そこには唯翔が腕を枕に寝ていた。


…随分可愛い寝顔。

つい最近家に泊まって、見たばっかりなのに、なぜか胸が高鳴っちゃう。

この優しい顔が大好き。