「ねぇ、苦しい?」


そう問われて僕は首を縦に振る。

君の手から伸びた鎖が、僕の首を締め上げる。

首だけでなく、冷え切った床にはいくつもの鎖が蛇のように這っていて、僕の躯に絡みついている。

罪人の自由を奪い、苦痛を与えるために存在する鎖。

僕が苦しみのあまり歪んだ表情になると、君は満面の笑みをうかべた。

もう、僕の知っている君ではなかった。