キーンコーン………



一時間目開始のチャイムがなる。


………まさか、朝からあんなにショックなことが起きるなんて。



……………確かにショックだった。


けど、さすがに自分のあの言い方はないと思う。




屋上の風は穏やかで、やさしい。


まるで私を慰めるような風。



柵に近づき、町を見下ろす。



私の心って、この町より狭かったんだな……。