「待ってくださいっ!!」




あたしは全身全霊の力を込めて

彼の腕を握った





「行くのなら
あたしも連れて行ってください!」


「…何を言っているのですか?
僕は殺人鬼ですよ」


「殺人鬼でも何でも良いんです!
あたしも一緒に行きます!」





離れたくない

一緒にいたい

一生一緒にいたいの





「あなたが殺人鬼ならば
あたしも殺人鬼になります」


「なっ!?
あなた自分が何を言っているのか
わかっているんですか!?」


「わかっていますよ勿論!
だけどあたしは
あなたと一緒にいたいんです

あなたと一緒にいられるのなら
あたしは殺人鬼にも何にでもなれます」





あなたと一緒にいられるのなら

何も怖くないわ……