「……蓮。そろそろ離して?」



 昼休み。



 誰もいない屋上に七歌のか弱い声が響いていた。



「……嫌」



「もぉ……///」



 俺の腕の中で恥ずかしそうに言う七歌。



 可愛くお願いしてるけどそのお願いは却下。
 



 だってやっと手に入れたんだから……。



 誰が離してやるもんかっ。



 そう思いながら俺は七歌を抱きしめる力をまた強めた。