「・・・ぅ・・・っ・・・は・・・っ」




ハッとしてベッドから飛び起きた。
俺は肩で息をして、片手でおでこを抑える。

じんわりと汗が滲む身体。




いつもの、悪夢だ。





ふらつく身体でベッドから降りると机の上に置いていた飲みかけの水を一気に飲み干した。
どさっと勢いよくソファに座り込むと大きく息を吐いて深く椅子に座り込んだ。




時々俺の眠りをこうして妨げ、痛い記憶を思い起こさせる悪夢。
俺に罪を忘れさせまいとしているのか・・・。



そんなことをしなくとも、忘れることなどできないというのに―――――。




「くそっ・・・」





夢は残酷だ。
現実よりも残酷な物語を紡ぎだす。