私は、退院して三日間しっかり自宅で療養して、四日後から大学へ行った。



教務課からは、前回受けた補修に引き続き補修を受け、一週間後にテストをやってくれるといわれた。



入院はやむを得ないから、多めに見てくれるみたい。



本当にありがたい。他の大学や学部では通用しないことだと思う。




それからまた毎日補修をしてから帰った。




今回は幸治さんにちゃんと補修のことを話したし、進藤先生は毎晩診察してくれるから、体調はすこぶる良くて、心にも余裕を持てた。



一週間後のテストも無事合格。



その翌週から、補修はなくなったけど、数ヶ月前のように、たけるとまいと図書室の一角での勉強会に参加した。



それから秋が終わり、冬になった。



すでに進藤先生は私たちのマンションから自宅に戻っていた。



私は定期健診を受け、さらにはやごな病院の脳神経外科へ頭痛で通院していた。


頭痛は、偏頭痛と診断され、音、臭い、光、その他気圧の変化などで頭痛を引き起こすことがわかった。


けど、必ずしもそれらでなるわけでなく、体調を崩したときに頭痛があったり、排卵期に起こすこともある。


頭痛ダイアリーといって、毎日頭痛のある日にはチェックをする表を、忘れずに病院に持って行った。



この病気は薬で痛みを抑えられたり、まれにビタミン剤で頭痛が減ることもあるけど、完治することはあまりない。



ただ、痛みを我慢することはよくないので、痛かったら、すぐに痛み止めを飲むことが大切なんだと病院で説明を受けた。




そのおかげで、偏頭痛があっても、自分でコントロールできるようになっていた。