僕の名前は桜木 剣壱(サクラギ ケンイチ)


母は僕が4歳の頃に交通事故にあって死んだ。


父も同じく、僕が6歳の時にある事件に遭遇して死んだ。


祖父母は僕が生まれる前に他界していて、親戚に引き取られた。


しかし、そんな親戚は仕方なく僕を引き取ったという感じで、僕をストレス発散の道具としか見なかった。


毎日毎日殴られ続ける日々。


そして9歳の時に裏社会に売られた。


高校に入ると同時に、裏社会の人が用意したアパートに強制的に移された。


金は毎月少しだけ振り込まれているが、それだけでは生活できないので裏社会の仕事を引き受けている。


裏の会社に入っている人は、表向きでの仕事は全くといっていいほどできない。


東京に1人暮らしという悲しい奴だ。


16歳の高校二年生で帰宅部。


当然、彼女いない歴=年齢


祖父母や従兄弟とかの交流もとっていない。


学校では目立たず、勉強は平均、運動も普通。


けど、実は運動はけっこうできたりする。


身長は平均より少し小さいし、年齢とは裏腹に童顔のため、よく中学生と間違えられる。


最近は大人びてきている‥‥‥はず。


そんな僕は今日、いつもと同じように帰り道を歩いていた。


そして信号待ちをしていると、ボールがコロコロと道路に転がっていくのが見えた。


「待ってーー!!」


それを追いかけている子供が赤信号の道路に飛び出してしまった。


そこに運悪く車が突っ込む。


僕はとっさに赤信号の道路に飛び出し、子供を突き飛ばした。


そのまま車にぶつかってエンド。


キキーというブレーキの音と共に、僕は言いようのない激痛を感じて意識を飛ばした。


そんなこんなで、僕の人生は幕を閉じたかと思われた‥‥‥‥‥