鬼龍の人たちと一緒に校庭に出る。

校庭にはすでに他の生徒たちがいて、バスケやサッカーをしていて賑やかだ。


「タイムリミットは予鈴が鳴るまで。それで、参加者は」

「俺たち5人だ」


なるほど。鬼はリーダーとその他幹部4人か。

皇は見学をするらしく、壁に寄り掛かって座っている。


「さてと」


走る前に少し身体を伸ばしていると、シャツの裾を引っ張られた。

引っ張ったのは楓だ。


「わたしも鬼ごっこする」

「はい?」

「わたしは絶対捕まらない。だから必ず勝てる」


確かに楓だったら絶対に捕まらない。勝ちが確定するな。

けど