「ごめん、雅也くんおまたせ!」


廊下の壁にもたれかかっている雅也くんに急いで声をかける。



「そんなに待ってないよ。」



そう私に微笑む雅也くん。



…周りの女の子がきゃーきゃー言いながら去っていきます。



「ごめんね、付き合わせちゃって!男の人の好みってよく分からなくて。」


「ちょっと複雑だけど、ひなの頼みならしかたないね。」



「う、うん?」




「はぁ、…まあいいや。プレゼントは何にするか決めたの?」


よく理解出来ない雅也くんの言葉に首を傾げるが、見事に話をそらされてしまった。

…まあいっか!


「ヘアバンドとかどうかなって思って!」


「ああ!いいね!」