『ミッション2。…の前に、ミッション1をクリアしたのでこの教室を解放します。』
するとガチャ、という音が聞こえた。委員長がドアに駆け寄り、扉を開く。
「ほ、本当に開いたみたいね…」
『では、ミッション2。それぞれ4、5人のグループになって協力し合い、鬼ごっこをして下さい。』
お、鬼ごっこ…?
『鬼は3人。5日間逃げきれたらミッションクリアです。』
なるほど…ルールは分かったけどなんでチームを組ませたんだろう…
『ではまずチームを作って下さい。』
放送の人は淡々と述べていく。まるで台本を読んでいるみたいに。
「萌…チーム…組も…?」
優美が恐る恐ると言った感じで声を掛けてきた。私に遠慮している、訳ではない。ただこの状況に怯えているだけだ。
「もちろん…!駿介と亮も組もう!」
「あ、ああ!勿論だ」
「逆にお前ら以外の奴と組もうとかおもってねーし」
駿介と亮も組むことになり、いつものメンバーになった。
皆もそれぞれ組み始め、すべてのチームが出揃った。
『では…………ミッション、スタート!』