アルデハラ城、王の間。

「・・・失礼します」

そこから出てきたのはフランだった。
フランはある考えを思いつき、王に直談判しに訪れていたのだった。
その考えとは・・・・また後程。


フランは騎士団の控え室に戻る。
控え室では休憩中の騎士達が椅子に腰掛け、たわいのない話をして賑わっていた。

フランが部屋に入ると、部下達はお疲れ様です、と声を掛けまた話へと戻る。
フランも部下達にお疲れ、と返し休憩に入る。

フランは休憩中にあまり人と話すことがなかった。
話すとしてもガリエルくらいであった。

フランは静かにコーヒーを飲みながら窓の外を眺める。
今日も雲ひとつないいい天気だ。