雲ひとつない青く澄み渡った広大な空にコントラストを描くように眩しく輝く太陽が、16歳の私――ルナを明るく照らした。


その明るさで、私は目を覚ます。


窓から静かに入った風が、私をふわりと優しく包む。


――うん、今日も平和だ。


そう感じられる瞬間が、私の一番の幸せだった。