存在感とは。


紛れもない独自の存在理由があって、それに接する人に無視できないものだと印象づけるもの。また、その印象。


である。


-新明解国語辞典第七版より-


* * *


「あれ、ルナのやつどこ行った?」


「さぁ……。自分の部屋なんじゃないのか?」


「あの。私目の前にいるんだけど…何で二人ともわかんないんですか? おかしいですよね?」


「………………」


「………………何か言ってよ」


「………………悪い」


こんなやりとりが繰り返される毎日はなにかと苦労したり大変だったりするわけなのだが、それでもここでの時間が楽しいと感じてしまうのだから仕方がない。


そんなこんなで、存在感ZEROの私・ルナの日常は続くのです。