それから3週間がたって……。



相変わらず渉は、あたしに普通に話しかけてくる。


頭を叩く朝の挨拶はもちろん、授業中も、お昼休みも。


お弁当を作ってこいとはあれ以来言われないけど、たまーにあたしのお弁当をつまみ食いしたりはする。



「ちょっとーーーー!」なんて言いながら、ものごーーーくイヤっていうわけでもないあたしが居て……。



なんだろう、この感じ。




はじめは物珍しそうに見ていたクラスメイト達も、すっかり慣れたのか、そんな行動に目を向ける人は居なくなっていた。



圭太も相変わらずお兄ちゃんには言ってないみたいだし、あたしにも何も言ってこない。




“俺の問題”


それがいまだにわからないんだ……。