ケータイ小説 野いちご

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ヤンキーなんて、大嫌い。

*2*
「逃げられると思ってんの?」




結局保健室の場所があたしも渉も分からなくて、この体勢のままグルグル校内を巡ってしまった。


ところどころ、ドアが開いてるクラスがあって、そのたびにあたしは渉の胸に身を潜めた。



……とりあえず、お兄ちゃん見つからないで良かった。





ばさっ。


保健の先生は不在で、あたしはベッドに寝かされた。



……というか、正しくは投げられたんだけど……。




「あ、あのね、連れてきてもらってあれなんだけど…あたし別に具合なんて悪くな……

……えぇっ?」


隣のベッドでは、すでに渉が横になっていた。



……ちょっと。


あたしは体を起き上がらせて、そんな渉を見下ろした。




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