新学期。
クラスに馴染めていなくて、休み時間に1人で勉強をしていた。
私は、消しゴムを落としてしまった。

「ん。」
彼は、私の机の上に拾った消しゴムを、ポン'と置いた。

私はびっくりして、無言で受け取った

「感じわりぃな」

「あ、ごめん…ありがと」

その相手は、髪の毛を真っ黒に染めてた。
綺麗な肌と、綺麗な切れ目。
顔はなかなかイケてると思う。
だけど性格は…最悪。

「あ、あの…」

「ん?」

「怒って…ますか…?」

「は?」

「なんか…言い方が…キツかったかなって~…」

どうしよう…怖い

「なに、ビビってんの?」

「そんなんじゃ…ないですけど…」

「お前ビビってんだろ」

「…」

私がうつむいていると、いきなり彼が私の頭を撫でてきた。

「え?」

「お前、良く見ると可愛いな」

「良く見るとって…」

「ばーか、いつもかわいいよ」

「あっ…」

「今日の放課後屋上な」

「う、うん!」

私は彼が、少しだけかっこいいと思った。