「ーーートントン」



ふと、扉をノックする音が聞こえてきた。



「どうぞ」


「ガチャ、キィーー」




ーーーゆっくりと扉が押し開けられると、



「どーもジョンさん!」



陽気な男の声が聞こえてきた。






「ーーーガイドンか」



俺は木質の机に手をつくと、椅子から立ち上がった。





「今日は何の用だ」



「いやぁ実は!この前直してもらった靴がまた破けちまって!」



「…ったく、お前ってやつは。
一体どうしたらそんなに早く靴が破けるんだ。
靴を噛む癖でもあるのか?」



「うおーよく分かりましたね!ジョンさん!」



「……え?」