「お前ら、テスト一週間前ってこと忘れんじゃねぇぞ。ちゃんと勉強しろよーじゃあ終わり!」

 まっつんの低いその声で一気に現実へと引き戻された。

 龍との遊園地DAYからだいぶ月日が流れ梅雨があけ、夏の始まりを感じ始めていた頃。

 誰もが望んでいないあの、魔のテスト期間に入ろうとしていた。

 あれから、特に進展はなく、毎日のように倉庫に行ったり、話したりして遊んでいる。

 龍もあれからぎこちない瞬間はあれど、はなしてくれるようになった。