「…………」

「…………」





お互い無言のまま、教室へ向かう。

いつもは、他愛もない会話をしているっていうのに。

お互いの気持ちを知れたからか、いつも以上にドキドキしちゃって。

…普通に会話が…出来ないっ……!






「……あっ」




ふと、無言だった真宮くんが声を発した。

そして、立ち止まる。

…あたしも、真宮くんの視線の先を追った。





廊下に投げ出された、机。

昨日は壁沿いに放置されていただけなのに、今日は違う。

机は立っていなくて、横倒しになっていた。





「……何だよ…アレ…」





真宮くんは走り出し、机を起こした。

同時に、机にはいっていたモノが落ちてくる。