ケータイ小説 野いちご

すべて手の上

明かされる真偽

また、始まった。




「…いった…」




「大丈夫?希!」




今日は屋上で暴力を受けた。




痛い。




すごく。




「ねぇ、このフェンス越えてみて。」




もともと低い声の菜月がさらに声を低くしていう。




「早くしろって。」




無理やり押され、フェンスの"向こう側"に来た。




下はコンクリート。




ここから落ちたら完全に死ぬだろう。




風が吹くたびにつかまっているフェンスが揺れる。




手に汗がにじむ。




「いやぁ!!死んじゃう!!」





< 35/ 44 >