病院に着くと、彩夏の体を支えながら俺の診察室まで向かう。











診察室のまえに行くと、彩夏は泣きそうな顔で後退りする。



   

  





彩夏は診察室に入るのも怖がるからな……。













『彩夏、大丈夫だから入ろうな……  』












そう言って、彩夏の手を引っ張って診察室に入れ、椅子に座らせた。











『……彩夏、ボタン外すね 』












彩夏がゆっくり頷いたのを確認してからボタンを外し聴診器を当てた。













『深呼吸して 吸って、吐いて、吸って………』












やっぱり発作のあとは音が悪い。
点滴しないとだめかな。