「おはよう」




「おはようございます!」




朝のラッシュの10分間では挨拶程度でほとんど大したことは喋れなかった





しかし



しおりはそれでも幸せだった。





ついこの間まで見ているだけしかできなかった人とこうして話すことが出来ている…。





まるで





夢の中にいるようだった。





一方陽介はというと…




一途に自分に気持ちをぶつけてくるしおりに伝えなければならないことがあった





「あのさ…」





改札を出たところで



陽介はふと足を止めて言った





「今度の金曜って空いてる?」





「はい!空いてます。」




即答だった




好きな人のためだったら予定なんて入れない入れない☆





「良かった。んじゃあまた連絡するわ。」






「はい、待ってます☆」








やっぱり





はっきり言わないとな…!