その日のしおりは







全ての授業において






上の空だった





シャンプーでは





水を勢いよく出し過ぎて飛び散らせてしまい





「しおりぃ、何やってんの?」






と親友の久美子に呆れられ






カットの時間には





知らないうちにハサミが髪の毛を通りこして





自分の手を切ってしまっていた





それにも全く気付かないでいると







「しおり!手…、血…!」






久美子が何か叫んでる…!?







「え゛ぇ~!」






しおりは自分の手を見てびっくり






人指し指と中指の間がパックリ切れていて出血多量だった







「もぅ何やってんのよ!」






職員室から絆創膏をもらってきてくれる久美子






「ごめん…、ありがとう…。」






「今日のしおり変だよ。最近ずっとだけど…。今日は特に変!」






ヤレヤレと言った表情の久美子







「いくら男と会うからって浮かれすぎ!」






「イテッ…!」






傷をバシッと叩かれてしまった






「以後気を付けまぁ~す。」