「御家老様大丈夫ですか?」

頭が心配して十兵衛の顔を覗き込む。

「まだ少々頭が痛いが…ぐずぐずしておれん!実は…」

痺れ薬がまだ残ってて頭がガンガンする十兵衛は殿様暗殺計画に対処すべく忍の派遣要請に来た事を話した。

「幕府は、まだ我が藩に忍が存在してる事を知らんはず…是非とも隠密に行動して、殿の安全確保、犯行グループの情報収拾をやれる凄腕の忍を手配して欲しい」

と藩の意向を伝えた。