「ねぇ、陽菜ちゃんはさ 俺の事怖いって…… 思ったりしないの?」 これが、心残りだった。 俺の本性を知った奴らは、 たいてい離れていった。 「へ? なんで、怜生君を 怖がらなきゃいけないの? 怜生君は、バンパイアだとしても 優しい事にはかわりないよ。 それにね、人間だとしても そうじゃなくても別にいい。 怜生君は、''怜生君''だもん!」