今日も、何もなく、1日が終わると思ってた。

とゆうか、そうじゃなきゃいけなかった。





「えー今日は、転入生を紹介する」



転入生…かぁ


昔のわたしだったら、もっと可愛く無邪気に喜んでた。



友達になりたいなぁ とか 仲良くなれるかなぁとか


わたしはもう冷めきっていた。


と思おうとしていた。



そんな事を考えているうちに転入生は黒板の前に明るく立っている。

「転入生の、、「はじめまして、転入生の貝山 由亜です。思い出たくさん作りたいです。よろしくおねがいします。」


先生が話し始める前に転入生は話し出した。


その動きを見るだけで積極的で活発な子なんだということが分かる。

見た目も可愛くて、清楚で、とても好かれそうな女の子。




「じゃあ、貝山の席はあそこだ」



先生の指が私の真隣を指す。



最悪。と思った


転入生が横なことがじゃない。



わたしの隣ということがだ。










転入生が横に座り、わたしに微笑む。

「よろしくね」


喋りかけないで。笑わないで。優しくしないでくれ。



愛想悪くすることへの罪悪感が出るから。


ほっといて。じゃないと、あなたまで嫌な思いをすることになる。


「……うん」
あの3人に聞こえないように、黒板を見つめながら伝えた。