「遅いぞ!」


『ごめん、でもちゃんと間に合ってるじゃん。』




頑張って走って来たのに…


優は相変わらず


ムカつく。






「ねぇ、舞と涼くんでこれ1位になったらぁ、舞になんかおごって〜〜!!」

「了解!じゃあ、舞、食べたいもの考えとき。」


ん?



「2人で足結ぶのってなんか緊張しねぇ?俺たちの紐赤色だし赤い糸みたいだな。」

「もう、大ちゃんのバカッ!」


ん?





『ねぇ、優。ひとついいかな?』


「なんだよ。」


私から目を逸らしながら優はぶっきらぼうに言った。

顔を覗き込むと優はサッと私から顔を反らしてしまう。

目を合わせようとしなかった。


もしかして、考えてること同じ??

それなら特にためらう事はないよね。





『あのさ…二人三脚、カップル多くない??』