「あー!いたいたー!も〜!すごい探したんだからね!」



扉を開けるなり奏太くんは私に飛びついてきた。

何だろう。この安心するような優しさに包まれた子は…

私は奏太くんの頭をよしよしと撫でる。




顔をあげると、汗だくの隼人さん、優、春くんがいてみんなが一生懸命探してくれていたことが分かりなんだか申し訳なく感じた。


もとはといえば私がさっさと掃除を済ませていればこんなことにはならなかった
んだし。





「柊さん、凛花に何もしてませんよね?」


汗をぬぐいながら優は柊さんを睨む。


なかったといえば嘘になるけど、
柊さん本性は隠すって言ってたし…

言わないだろうなと思ってたのに、





「さぁ。」


っと曖昧な返事を優に返したのだ。